どぼじょを目指す学生のブログ

色んなテーマについて色々書きます。

京大地球工学科国際コースとは

「土木と英語」をやりたいひとにとったら、京大地球工国際コースはスーパーピッタリでしょう。学部課程土木英語で勉強できるのは、日本で早稲田とこのコースぐらいしか無いかと思います(早稲田応用理工のやつって日本人入れるのか?)。

c.f. 英語で学べる大学の一覧
University Degree Offered in English 
https://www.jasso.go.jp/en/study_j/search/__icsFiles/afieldfile/2019/10/01/degree_english_190927_1.pdf

しかし、国際コースについてあまりに情報が少ないということで、n数を増やしたいという一心で、これについて書くことで初ポストとしようと思いました。筆者はm期生です。

 

▶ はじめに

基本情報は 【 http://yuma2012.hateblo.jp/entry/2017/12/20/220822 】 のブログがよくまとまってます。本記事では、彼の記事にオーバーラップしないように書いていきたいと思います。

 

▶ 国際コースの魅力

やる気のある人が多い、国際色豊か、少人数教育、という色々な要素が合わさった結果、人が楽しい。 部活を頑張る人、国際コースからさらに交換・正規留学に行く人、留学生サポートの仕組みを運営する人、趣味で副業する人、ビジコンやインターンで活躍する人、旅人、、色々な機会を活用できる人が多いです。

以下、断片的な楽しかった思い出。

 新学期、国際コースの構成員が一堂に会するウェルカムパーティ。さらに、学生だけで桜咲く鴨川で持ち寄りパーティ。クラスメイトが持ち寄った各国の料理に舌鼓を打つ。
少人数授業では、モチベの高いクラスメイトと一緒に色々面白そうなテーマを設定して、調べ、プレゼンを毎週行う。発表中に英語が咄嗟に出てこなくても、英語がうまい人が横からサポートしてくれる。ほっ。

だんだん英語が聞ける話せるようになり、学校にも慣れ、テスト前はみんなで過去問や教科書に向き合いながら唸り、テストが終わったら「わーーーーーっ!」って抱き合う。

 時には下宿に泊まらせてもらったり、泊まらせたり。文化、社会、友達、色んな話題について喋る。バイトでこつこつ貯めたお金を使って、長期休み中は、留学生や日本人学生の実家を訪ねる・・・

卒業時には本当に別れるのが惜しすぎる!!!
・・・という4年間を過ごしました。

同級生とだけでなく、上級生や先生、事務さんとも、フラットな雰囲気でわちゃわちゃできるのは本当に楽しいし、勉強になります。普通の学科や学部では、人数が多すぎてそのような交流は少ないと聞くので、少人数と密度の高い議論ができるのは、国際コースの特別なところかなーと思います。


▶ 英語に自信がない人へ

たいてい、慣れます。入ったらなんとかなります。

自分のリスニング力で授業についていけるか不安 →
授業は黒板やスライド等を用いながら進行するので、視覚情報の補助があると、思ったよりもリスニングは楽です。

英語の専門用語が不安 →
入学時から専門用語を知ってる人など早々いません。先生も私たちのレベルに合わせて、時には専門用語の解説を交えながら授業してくれるので、少しずつ覚えていくことができます。

また、授業は英語だけれども、内容は日本語コースの授業に準拠しているため、日本語の教科書を買って勉強することで、専門用語/知識の定着を楽にすることもできます。

英語が喋れるか不安 →
大受かるぐらいやったら、基本的な文型は頭に入ってるはず。あとはアウトプットとして喋る練習を積んでいくだけです!

帰国子女じゃない →
帰国子女は、毎年日本人10人中1~2人いるかいないかです、帰国子女だとかそうじゃないとか気にせず来てもらえれば大丈夫だと思います!

まあ大丈夫っしょって事ばかり強調しましたが、日本人学生が途中から英語に疲れ始める人が見受けられるので、そこらへんちょっと助け合って上手く調整しないと、っていう場面はあります。

 

▶ 期待と違ったこと

学部の授業は、土木に関する物理や数学が中心で、想像していたよりも無機的でした。「都市と人々」みたいなもっと有機的なのを想像しいたので、梁の構造計算、待ち行列の計算、ダム操作の最適化といった工学的な数学・物理に面喰らいました。

ただ、定量的な知識は、どんなインフラを作るにも必須な知識です。先生方はもっと有機的なところまでしっかりみて研究していらっしゃるし、4回生になって研究室に配属されると、もっと実践に近いテーマに携わることもできます。

最初のほうは面食らうかもしれないけど、定量的な知識をコツコツ学びつつ、自分から「どうやったらこの知識が実世界に役立つのか」と問い、視野を広げていくのが良いのかな~って思いました。

 

▶ 4年間の流れ

 1回生

一般教養科目(人文社会学、理数系科目etc.)を英語で取る。プレゼン課題が多い。あとは、外国人教員が展開するインタラクティブな授業もあったりして、当たりの授業をひくと面白い。

 サークルとか部活に入るものの、自分のキャパと相談しなければいけないことに気が付く。キャパと自分の選択次第。がっつり週7日部活・サークルを4年間続ける人もいます。勉強とサークル・部活どちらか諦める人もいます。筆者は週1でサークルに行き、週2~3でバイトに入ってました。

 2回生

後期から、一気に土木の専門科目が始まる。ちなみに、国際コースの土木分野のカリキュラムは、日本語で行われる一般コースの内容に準拠しているので「英語だから、内容が薄くなったり、不十分な授業になることがあるのではないか…?」という心配はないかと思います。毎年、土木コース全体の成績優秀者の多くが、国際コースから選ばれます。英語で学ぼうが日本語で学ぼうが、しっかり勉強できると思われます。

 3回生
土木の専門科目が続く。実験科目も多い。就活をする人はこのあたりから始める。夏休みに、日本人は海外の建設現場に2週間以上インターンに行ける!(年によりますが、補助金が利用可能なときも!)。筆者は、日本のゼネコンが施工している、東南アジアの建設現場に行き、現場見学だけでなく、構造計算や契約の勉強もさせてもらいました。
後期、(一気に)(やっと)授業がスカスカになる。安堵。

 4回生

前期、院試勉強+卒業研究。後期は卒業研究一色。そして卒業。進路は、ゼネコン・建設コンサル・国家公務員・大学院(国内外)・文系就職など。

  

▶ 入るには?

最新情報はこちら(https://www.s-ge.t.kyoto-u.ac.jp/int/ja/admission/guidance)を確認してください。以下、経験的な面接情報です。例年、面接日程と参加方法が書いたチラシが受験票と同封されていますので、最新情報はそちらを見てください。

 

一般の工学部地球工学科の入試を突破した後に、面接があります。面接に受かれば国際コースに入れますし、落ちたら地球工の一般学生(日本語コース)として入学します。面接は、合格発表の当日~数日以内に京大内で行われます。遠方の方は注意!

 

説明会+面接という流れで行われ、最初の説明会で概要を聞いて、面接に行くか行かないか決めることができます。国際コースの上回生も参加してお喋りできるので、説明会だけでも暇つぶしに来てもらったら、地球工について何か知れるかもしれません(?)

面接は、日本語と英語で行われ、国際コースの教員が面接官となります。2~6名程度のグループ面接になることが多いです。

内容は、簡単な基本的な事項(志望動機や高校生活など)について何問か聞かれます。意欲&今のところの英語力を確認する面接なので、いくつかフレーズを準備していけばなんとかなるかと思います!

私は、基本事項を高校の英語の先生と何回か練習したのと、「聞き取れなかったときに英語で聞き返すフレーズ」を予習していきました。
  

▶おわりに

視野も行動範囲もぐんと広がる大学で、
国際コースを選べば、さらにさらに視野が広がる
と思います~~~~ぜひ説明会だけでも来てください~~~~!